健康住宅の床下に対する考え方とシロアリ対策
健康住宅は床下から
シロアリ対策の基礎知識
床下で気になるのはやはりシロアリですね。シロアリと言っても、日本だけでもイエシロアリやヤマトシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリ等いろんな種類がいて、それぞれ性質が違いますが、関西に住むのはイエシロアリとヤマトシロアリ。この二種類の対策を講じておきましょう。
シロアリの特徴として
1.水分を好む
雨漏りや水漏れ、結露水などで湿ったところに発生しやすいです。
しかし、木材が乾燥していても被害を受ける場合もあり、床下の乾燥は十分条件ではありません。
2.温度が高いところを好む
シロアリは温度の高い方が活発に活動できるそうです。日本列島を北に行けば行くほど種類も数も減っていきます。
3.光や風を嫌う
シロアリは光や風を嫌う性質があり、木材の内部を食害して進んでいきます。食べることができなくても、かじって穴をあけられさえすれば穴の中を進んでいきます。基礎等のかじれないモノには表面に蟻道と呼ばれるトンネルを作ってその内部を進んでいきます。
4.樹種に好き嫌いがある
ヒノキやヒバ、スギなんかの赤身はヒノキチオールが多く含まれるためか嫌いなようです。しかし、好きなえさを求めて蟻道を作って進んでいくので絶対ではありません。
つまり、シロアリ対策に完璧はないと言うことを知っておかなければなりません。
「シロアリが発生しにくい条件を作る」ということなのです。定期的に床下の点検をすることは必要です。これは薬剤を散布した場合でも行っておくべきだと考えます。
防蟻剤も永久的に効果があるものではなく、保障期間も5年ほどです。
通常の場合は再度防蟻工事をすればよいのではないかと言うことになりますが、シックハウス症候群の方の住まいとしてはお奨めできません。
新築時のシロアリ対策
ではどうすればよいのでしょうか?
対策としては、
1.雨漏り、水漏れ、結露の発生を防ぐ
雨漏りや配管からの水漏れに関しては論外ですが、浴室については、水漏れに関していえばユニットバスにするのが良いでしょう。
壁体内結露については、透湿防水シート+通気工法で湿気を逃がします。

2.シロアリの食害があるものを地面につけない
柱や束が土壌に直接触れていたりするのはダメ。外溝のトレリスも槌に直接接触させるのはダメです。木製の植木鉢もダメ。巣を作ったらそこからどんどん広がっていきますので。
基礎断熱の家の断熱材もかじって進んでいくそうです。かじった白蟻は死んでしまいますけど、コロニーの仲間のために犠牲になるそうです。
どこかの国の政治家に教えてあげて欲しいです。
3.地上1mの範囲内はシロアリの好まない樹種を使う
ヒノキ、ヒバ、スギなどの芯持ち材を使っておくと、仮に食害に遭っても芯を食わないので強度の著しい低下をまぬがれる可能性を期待できます。
構造用面材や床の捨て貼りには合板だと防蟻しないといけなくなるのでダイライトを用います。

ダイライトMS
DAIKEN
4.べた基礎にする。
布基礎+押さえコンクリートではダメです。打ち次ぎ部分の隙間から入ってきます。コンクリートは含水性のある材なので、防湿シートは施工しておくこと。基礎の下なので、防蟻効果のあるシートを使うのも良いかもしれません。

ターミダンシート
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5.基礎高を高くする
シロアリは地中に巣を作るので、当然地面からの距離が大きいほど良い。また、点検などの作業もしやすいので便利です。
6.通風を良くする
土台と基礎の間をパッキンで隙間を開け、全周通気とする。シックハウス対策としては、ステンレス製のものが良いと思います。

ダイカラット
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以上の対策を講じると、床下に関していえば防蟻薬剤なしで住宅性能表示の劣化軽減等級3を満足するものができます。
健康にもいいし、長持ちする住宅。一石二鳥です。